Lesson7-4 人気のお掃除プロになるために必要な4つのこと

掃除起業で成功しているプロの方々は、書籍を出したりテレビに引っ張りだこだったりと、多忙を極める仕事ぶりを見せています。
多数ある清掃会社のなかでも際立って注目を浴びる理由はどこにあるのでしょうか。
このページでは、予約待ちされる清掃業者を目指し、人気のお掃除プロになるために必要となる4つの要素についてご紹介しています。

清掃技術を高める

清掃を生業としていることから、お掃除の技術は確かなものでなくてはなりません
頑固な汚れや水まわりの汚損、エアコンなどの精密機器まで、
あらゆる対象物を完璧に仕上げることは当然であり、
仕事中に手を抜けばご依頼者様からの不信感に繋がります。

洗浄剤の知識や正確な汚れ落としのワザ、時短で効率的な作業など、
日々技術を磨きサービスや質の向上を目指しましょう。
細かなところまでしっかりと磨き上げ、求められるサービス以上の仕事を披露することができれば、リピーター客は自然と増えていきます

”求められるサービス以上の仕事”とは、お客様に嬉しい驚きを提供することです。

例えば「壁に残されたシール跡ですが、高い位置で掃除しにくい場所なのでサービスできれいにしておきました。」
など、清掃技術の高さホスピタリティを感じてもらうことができれば、次の依頼も舞い込むでしょう。

今はSNSや口コミがネット上で飛び交い、一人のお客様のコメントが大きな力を持つ時代です。
良いサービスは事業を成功させる起爆剤になり得るため、確かな技術力を身につけ、披露する機会を増やしていきましょう。

接客サービスを極める

清掃業はサービス業であり、接客スキルが高いほどお客様の信頼や安心を獲得しやすいものです。
自宅に業者を招く依頼者の立場では、不愛想なお掃除プロに家事代行を頼むより、愛想がよくコミュニケーションを取りやすいプロに任せる方が気持ちが良いはずです。

一度依頼を受け信頼を得た実績があれば、次の依頼も任される可能性はぐんと上がります。
言葉遣いは尊敬語や丁寧語を心掛け、表情も柔らかさや笑顔を意識して好感度を上げていきましょう。

清掃業だからといって、労働力の提供だけを行えば良いわけではなく、
一人ひとりのお客様に合わせた接客で感動を与えることも大切な仕事の本質であると言えます。

お客様との距離感や、話を聞く姿勢を大切にすれば、他のサービスを提案する機会に恵まれるなど、仕事の幅を広げるチャンスも訪れます。

清掃業=接客業 
この点を理解し、サービスの品質を高めていきましょう。

実績を積む

お掃除起業をして早々に大きく稼ぐというのは、夢物語かもしれません。清掃業における競合他社は多く、まずは仕事量を増やし実績を積むことに注力をしましょう。
実績を増やすことで会社の強いPRとなり、社会的な信頼性を勝ち取るだけでなく、実務経験の豊富さが訴求力に繋がります

WEB集客では、効果が見られるのは継続を続けた数年後であることから、
まずはポスティングやテレアポなど、反響を得やすい集客ツールを積極利用することをオススメします。

チラシを配布する地域のニーズを調べることも重要ですが、ポスティングは都心よりも地方で行う事でより効力を発揮します。
過疎化が進んだ地域や高齢者が多い土地では、力仕事を任せられる業者も少なく、クリーニングを含め何でも屋のような仕事を求めている方が多数います。

こうした地方のお客様は、困りごとを抱えつつも相談できる窓口が少ないために、現地に赴けば仕事を通して感動を提供する機会にも恵まれるでしょう。
お掃除プロは、極めた職人技で誰かを幸せにすることができる仕事です。

行動できる範囲をできる限り広げ、多くの方の役に立つ事業を展開することで、人に喜ばれるビジネスが現実化します。

新規顧客の開拓ができる

クリーニング業は一般家庭だけでなく、企業での清掃活動も行います。
例えば飲食店やペットショップ、病院のクリーニングを任されるケースも多々あり、営業先に自らアプローチをかけることで、仕事の幅が広がるものです。

新規顧客の開拓には、電話営業や飛び込み営業、ポスティングなど先方にダイレクトにコンタクトを取る必要があり、営業力が試されるところです。
しかし一口に営業と言っても、最初はなかなかうまくいかないのが現状でしょう。

そこでモチベーション維持のために、”営業は会社を知ってもらうための第一歩”と捉えれば、心持ちも軽くなります。
自社の名前とサービス、特徴を伝え、記憶の片隅に残るようなトークで、ふとした時に依頼が舞い込む工夫を施すのです。

例えば
”遠くてもうかがいます!”
”ナチュラルクリーニング”
”どんな汚れも確実に落とす”といった、
独自のキーワードを繰り返し使うことで、聞き手の記憶に刻まれやすくなります。

こうしたキーワードの使用は営業トークだけでなく、チラシやWEB上の宣伝でも効果を発揮します。
まずは事業内容の周知と新規顧客開拓をセットにして、自社の存在を広くアピールしていきましょう。


いかがでしたか?お掃除起業には、技術の獲得だけでなくホスピタリティの精神や、IT知識も要することが分かりました。
事業を起こす際には覚悟や責任が伴いますが、低予算・低リスクで始められる手軽さは、他業種では見られない特徴でもあります。

最近では主婦の方が清掃業で活躍する姿も多く見られ、”時間にゆとりができた””得意な家事を仕事にしたい”といった女性の声も聞かれます。
学ぶ姿勢があれば誰もが挑戦できるこの領域で、これから活躍する方はさらに増えていくでしょう。