Lesson7-3 集客するためのノウハウ

起業の準備に必要となるのは、健康な身体とマナーや礼儀といった基本的な対人スキルでした。
こちらのページでは集客について、自社の情報を拡散するそのノウハウをお伝えしています。

インターネットの普及により今やオンラインの活用は必須であり、チラシ配りやポスティングと併用した形で会社のPRツールを模索していくようにしましょう。

SNSで情報発信

ブログやツイッター、インスタグラムやLINEなど無料で使えるSNSは、多くの企業が会社のPRとして活用する拡散力の強い宣伝ツールです。
SNSを使う事のメリットは3つです。

  1. ランニングコストがかからない
  2. 誰もが手軽に情報発信できる
  3. 不特定多数のユーザーにより口コミで情報が拡散される

こうしたツールを活用する際に押さえておきたい重要ポイントは、毎日更新することです。
仕事の依頼を受けるためには、まず自分の事業について多くの人に知ってもらう必要があります。

事業名・仕事内容・こだわり・サービス・その他お掃除ワザを紹介するなど、
こまめな更新が、後の集客に大きく影響を及ぼすでしょう。

1つ覚えておきたい点は、毎日の更新を基本としつつも、こうした情報発信の成果はすぐには出ないというところです。
フォロワー数などを含め、1年後、2年後から徐々に反応が出てくる傾向が強いのがSNSであり、長期的にアカウントを運営する心構えはとても大切です。

いくつかのSNSを併用して使い、情報アップを繰り返していくうちに、検索エンジンやキーワード候補に引っかかるようにもなってきます。

更新の継続がアクセスの向上に直結しますので、モチベーションを保ちつつ、根気強く続け利益に繋げていきましょう。

SNSの効果的な使い方

・毎日の更新・・・検索キーワードに引っかかるようになります。

・内容の濃い記事や文章を書く・・・Googleの検索エンジンは”本当に役立つ情報”を検索の上位に表示する傾向が高くあります。

・多様なSNSを利用する・・・ひとつのSNSツールに特化するのではなく、複数のアカウントを運用することで事業の広告機会を広げます。

・ハッシュタグの活用・・・SNSやブログを書いたあとに、ハッシュタグをつけて投稿します。他のユーザーがハッシュタグで検索をした際に、自分が投稿した文章を見てもらえる仕組みがあります。
※ハッシュタグとは「#」のマークであり、キーワードとなる単語につける記号です。

・写真付きの投稿を意識する・・・清掃前と後の比較写真を掲載し、仕事内容やサービス内容を丁寧に書きます。文章のみの投稿より、画像がついていた方が見る側はイメージが沸きやすく、仕事の様子や出来栄えも感じ取ることができます。

写真の見栄えを意識する

巷に溢れる掃除本には、
”ナチュラルクリーニング”
”化学成分で汚れを落とす”
”5分の掃除習慣”など、
ある項目に特化した掃除方法を紹介した内容が多く見られます。

掃除プロと呼ばれる方々は、自分だからこそもつ技術を差別化し情報発信を上手く行っています。

こうした技術を売り出すことも集客の大切な要素ですが、まずはSNSやホームページ、チラシなどを作成するにあたり”写真や画像の質”に注目をしましょう。
画像は文章の内容を瞬時に表現する力を持ち、視覚的な印象を良くするツールです。

また、文章のみでは読み手の興味関心が引けない場合も、画像を挿入することで読者の離脱を防ぐことができるという利点もあります。

前述のとおりSNSを活用する際は、掃除前と掃除後の比較画像を載せ、サービスや質の高さをアピールしたり、自分自身の顔写真を載せることで事業情報を拡散していくなど、効果的な活用ができます。

自分の写真を掲載する際には、笑顔で映っているものを選びましょう。

◆自分の写真を掲載する際のポイント◆

  • 目が笑っている
  • 白い歯を見せる
  • 口角を上げる
  • 衣服はきちんと身なりを整える
  • 清潔感が感じられるよう肌をきれいに整える

ネット上で展開されるECサイトでは、画像の質で売上が決まると言われるほどです。
文章はしっかりと分かりやすく書き、補助的な要素として画像の質にこだわると読者に内容が伝わりやすく好印象なコンテンツに仕上がります。

  • 鮮明さ
  • 明るさ
  • ピント
  • アングル
  • 彩度・色度の調節
  • 画像サイズ

こうした点を意識しつつ、”画像の質”にこだわりを持ち掲載をしていきましょう。

チラシの作成とポスティング

ネット上で会社情報の拡散を進めつつ並行して行いたいのが、チラシの作成とポスティングです。
ポスティングのメリットは、新たな顧客の開拓とターゲット層を絞り戦略的にアプローチできる点にあります。

チラシ配りは売り上げや集客に直接繋がる広告であり、費用対効果を見つつ継続して行いたい宣伝方法です。
配布する地域のニーズを調査した上で、クリーニングを求めているファミリー層や高齢者層に向けて、集中的かつ限定的にポスティングを行うなど、反応率を見ましょう

チラシ作成で重要なのは、1枚で伝えたいことがわかる内容に仕上げることです。
キャッチコピー写真の挿入に加え、色づかい文字の太さなどに工夫を凝らし、興味をひくデザインを意識しましょう。

作成に時間を要するあまり、本業に力を注げないのであればチラシ作成の専門業者に頼むのもひとつの手です。
広告作りは他社に任せクリーニング業に力を入れることで、仕事の負担を減らしていくことも有効でしょう。

また、起業当初は依頼数を増やすことが事業の継続に大きく影響します。
そのため、まずは会社の存在を知ってもらうために、
”玄関掃除無料”
”今だけ20%OFF”
などの特典をつけることで、依頼を受ける間口を広げていくのも戦略のひとつです。

マーケティングでは度々ザイオンス効果が使われますが、人は同じものを何度も見ると、そのものに対し好印象を抱くという心理が働きます。
テレビCMが最もよい例ですが、何度も繰り返し同じ広告を目にすることで、自然と商品に親しみを覚えるという心的作用はポスティングでも有効であると言えます。

◆効果的なポスティング方法◆

【チラシの配布は地方が効果的

お年寄りが多かったり、男手が少ない地方では、ポスティングが効果を発揮します。
掃除に限らず何でも屋という立ち位置で依頼を受けるケースもあり、困りごとを解決する業者として招かれることもあります。

チラシのサイズはB4がおすすめ

新聞広告として織り込まれるチラシの数々は、多くがA4サイズに統一され、たたまれます。
このA4広告の束は、B4サイズのチラシを使ってまとめられます。
そのため、人が最初に目にする広告となり、注目を集めやすい点が利点です。
加えて自分の写真を掲載することで、その注目度も増すために印象に残りやすいメリットもあります。

【ポスティングは週に6~7回行う】

ポスティングは継続が大切であり、1度や2度チラシを配るだけでは効果は期待できません。
チラシが人目に多く触れるよう、週に6~7回ポスティングを行い、事業内容や実績、サービス内容を周知させてお客様の安心感を買いましょう。
コストがかかる戦略ですが、起業当初は何よりも宣伝が大切です。
集客数を伸ばすための手段として、継続して行いましょう。


不動産会社へのアプローチ

お掃除ビジネスは家事代行に留まらず、企業をターゲットにしたクリーニングサービスを請け負うこともできます。
ホームページの作成やSNSの活用、チラシのポスティングなど集客方法は様々ありますが、飛び込み営業で不動産会社にアプローチをするのも戦略のひとつです。

集合住宅を含め物件を多く抱える不動産会社では、掃除業者と委託契約を結びプロに清掃を任せる傾向にあります。
そのため、自分のスキルを売り込む場として積極的に話を持ち掛けると良いでしょう。

契約を結んだ場合、定期的な収入が見込めるだけでなく、実績を積むことで他社の案件が舞い込む可能性も高まります。
一方で、受注案件が増えれば人手が足りなくなるなど問題も持ち上がるため、人材の確保と技術の向上はセットで考えるべきところとなります。

また、不動産関連の会社はツテを多く持っていることから、情報収集先としても有力です。
自分から声をかけ、徐々に仕事を増やしていく地道な努力が、いつの日か大きな結果に繋がるでしょう。

次のページでは、人気のお掃除プロになる秘訣についてお伝えしています。
予約が殺到する、満足度の高い仕事を提供するためのヒントに迫っていきましょう。