Lesson8-1 掃除の習慣づけ

Lesson8では、掃除の習慣づけについて役立つ内容を学びます。
毎⽇の掃除をポジティブに行う心構えやラクに作業できるテクニックについて学び、キレイを維持するコツを掴んでいきましょう。

モノを減らす工夫

”モノが散乱する””モノの出しっぱなしが常態化している”など、室内がなかなか片付かないという悩みは意外と多いものです。
散らかる原因は、しまう場所が決まっていなかったり、収納場所がすでに物で溢れスペースを確保できないなど、理由は様々あります。

思い入れがある物が多くあるなかで、
数年に渡りクローゼットの奥に隠れているカバンや、
趣味が変わり着用しなくなった服など、
一度俯瞰してみる事で断捨離を決意することもキレイを持続させるコツです。

例えば靴箱に眠るカビが生えたシューズ、
押し入れにしまいっぱなしのエコバック、
サイズアウトしたこども服、使わない化粧品など、
部屋中を見回してみると日常的に使用しない物が多々あることに気づきます。

数年日の目を見ていない品物は、今後も使う可能性は低いでしょう。
”いつか使うかもしれない”という固定概念を、”もう使わないかもしれない”と逆のイメージに切り替える事で、気持ちに整理がつきスッキリと片付けが行えます。

しまい込まれているものは本当に必要なものか、今後使うことがあるかどうかをしっかりと判断し、仕分けを行っていきましょう。

モノが散らかりストレスになるという悩みは、物を減らすという潔い方法で解決できるでしょう。

空間を利用する

モノを平面に置くと横に広がりスペースを狭めていきますが、空間をうまく利用することで収納場所を増やし、見た目にも美しくまとめることができます。

キッチンのデッドスペースはメッシュラックで

冷蔵庫横や食器棚の横にできる隙間は一般的にデッドスペースと呼ばれますが、メッシュラックを置くことで物の収納がスムーズに行えます。
メッシュラックとは格子状になったパネルであり、100均やホームセンターで度々見かけるお馴染みの収納商品です。

フックと併用することで引っ掛けたり小物類をまとめられたりと、アイデア次第で多くの活用法が見いだせる便利グッズです。

例えばキッチンなどでは、食材の他に調理器具やふきんなど、毎日使用するもので溢れ返ります。
そうした際に、道具をメッシュラックに吊るしたり、引っ掛けるなど
物を浮かせて収納するという工夫で、スッキリ感が演出できるだけでなく、掃除も省力で行えます。

側面収納で掃除をラクにする

本棚や洗濯機、その他家具の側面を利用し手軽に収納することで掃除がぐんとラクになります。
床に散乱する物をよけるという動作は、クリーニングをする際に大きな負担となり作業効率も悪くなります。
そこでフックやタオルハンガーを活用した収納方法を採用してみましょう。

例えば玄関先にフックをいくつか取り付けるだけで、カバンやコート、学校グッズなどが簡単にかけられ、居住スペースに物が放り出されることがなくなります。
行方不明になりがちな車の鍵も、専用のフックを取り付け収納場所を決めるだけで紛失防止となり、出かけ間際にあたふたと焦ることもなくなるでしょう。

洗濯機の側面にマグネットポケットを設置し、タオルや小物類を簡単収納すればこどもがお手伝いをするきっかけづくりにも繋がります。
側面を利用することでムダな動きを省き、見た目のスッキリ感も印象付けられる点がメリットです。

同系色のケースで見た目スッキリ収納

収納は見た目を意識するだけでも、清潔感ある空間が生まれます
クローゼットや洗面所など多くの物を収納する場所では、多様な製品が置かれる事からまとまりが感じにくいものです。
そこで同系色・同じ形の収納ケースを活用し、整然と並べることでスッキリさせていきましょう。

ケースにラベリングをすれば物の位置も分かりやすく、製品ごとに分類を行うことで整理整頓が行き届きます。
片付いた環境が常態化していると気分も上向きになり、作業や掃除も捗る点は大きなポイントです。

見た目の良さは、お部屋のキレイを持続させる習慣に繋がるため、ファイルボックスや収納ケースのチョイスも色や形を考えつつ配置をしていきましょう。
リビングや寝室など、場所の雰囲気に合ったものを選ぶと空間がまとまるようで見栄えもします。

汚れるものは置かないという選択

普段の生活の中で、確実に汚れるものは何でしょう。
トイレカバーやトイレマット、キッチンマットやカーペットなど、
定期的なクリーニングを要するものは多くあります。

こうしたものに付着する汚れは、掃除をするのに時間も労力も使うところです。

”あれば便利だけれどなくても大丈夫”というアイテムは、置かないという選択肢で掃除にかかる手間を省くことができます。

例えば油汚れでべたつくキッチンマットは、床に油脂が飛び散るのを防ぐ代わりにマット自体には汚れが付着します。
油汚れは放置を続けると埃を引き付け、ギトギトの頑固汚れへと変化する厄介な汚損です。

”なくても良いものは置かない”という心構えが、清掃を時短で簡単な作業に変えるでしょう。

また最近では、シールで接着する便座カバーなども売られています。
汚れがつきやすいトイレ周りの道具は、使い捨てのものや簡単にお掃除できるアイテムを選び、省力なクリーニングを目指していきましょう。