掃除は毎日の日課であり、ケアする場所も1カ所ではないからこそ面倒だと感じます。
そこでプチ掃除習慣を身につけ、気持ちも楽に、さらには省力でキレイをキープする術を学んでいきましょう。
”汚れはつき始めが一番落としやすい”という基本を踏まえ、
見つけた時にササっと除去することで、体力、精神力を使わずに簡単な汚れ落としが可能となります。
このページではプチ掃除に着目し、これまで学んできた簡単・時短・楽な掃除術に加え、掃除が習慣化するワザについてお伝えしています。
トイレ掃除は3日に1回汚れ予防

見える汚れと見えない汚れ、どちらも多いのがトイレであり、汚損が重症化すれば掃除も大変です。
そこで3日に1回程度、汚れ予防のために洗剤を有効に使っていきましょう。
市販されているものでは、スタンプ式の洗剤や蛇口下に設置する置き型洗剤などがあり、
その他臭い防止のためにはクエン酸水スプレー(小さじ1/2:水1カップ)や、
除菌のために塩素系漂白剤を10倍に薄めた洗浄液を使用するなど、
洗剤を定期的に活用する事で汚れの付着を防ぐことができます。
戸建住宅では1階2階とトイレの設置があり、どちらか一方はあまり使わないといったご家庭もあるようです。
使用頻度の低いトイレは掃除をしなくても大丈夫と感じるところですが、
実は水たまりでは菌が増殖をしており、黒いリング状の汚損となって汚れ落としに時間を要します。
使用しないトイレでは水たまりが菌の温床となるため、
1日1回は水を流し、清潔な水と入れ替えることで清潔を保ちましょう。
切った古着でプチ掃除

コンロ周りのちょっとした汚れや、キッチン壁に飛んだ油ハネ、
ダイニングテーブルに残る手あかや、コンセントまわりで見え隠れする綿埃など、
生活をしていると”少しの汚れ”を発見することがあります。
こうした時に、わざわざぞうきんを持ってくるのが手間という方は、
古布を活用したプチぞうきんを用意しておくことで、パパっと掃除を行うことができます。
古着や穴のあいた靴下など使わなくなった衣類を、使いやすいサイズにカットし、裁断したものはまとめてしまっておきましょう。
この古布は”少しの汚れ”を見つけた時にぞうきん代わりに使用します。
掃除後はすぐに捨てられるメリットがあるだけでなく、簡単にサイズを変えられるため、サッシの砂ぼこりや溝といった細かな掃除場所でも活躍する小道具となります。
通常のぞうきんやマイクロファイバークロスでは、使用後に洗うといった手間がかかりますが、古着を使ったプチぞうきんでは作業も後片付けもラクに行える点が掃除をする人の味方となります。
リビングはながら掃除で省力に
家族が集まるリビングでは、髪の毛や食べ物カスなどのゴミが溜まり、
気づけば部屋の隅で綿埃を発見することも珍しくはありません。
「掃除機をかけ水拭き掃除をする」というように、
”掃除をしなければ”と感じる事でプレッシャーも大きくのしかかりますが、
次の3つのお掃除アイテムをすぐ手に取れるところに用意しておくことで、
居住スペースの掃除は大きく楽になるはずです。
①粘着ローラー
髪の毛やペットの毛など、目に見えるゴミを発見したときに簡単に取り除くことができます。
ソファやカーペットに加え、コートや帽子といった衣服にも使用できるため時短が叶う万能アイテムです。
②ハンディモップ
棚やテレビ台、その他家具小物類に付着する埃やチリを落とすときに使用します。
家族団らんを楽しみつつも、語らい中に何気なくも掃除をすればあっという間に埃を落とすことができます。
子どもがお手伝いをする際にも使いやすく、誰にでも頼めるお掃除道具です。
③ウエットティッシュまたは裁断した古布
ササっと床掃除をしたり、テレビ台やテーブルを拭く際に役立つマストアイテムは、ウエットティッシュと古布です。
ウエットティッシュは汚れ落としに効果的であり、また古布は落ちた埃を拭き取る際に役立ちます。
水分量の多いウエットティッシュでは、床掃除に使用すると埃を呼び寄せる結果となるため、プチ掃除で行う床のクリーニングには、乾いた古布の使用がオススメです。
床掃除に役立つ道具の知識

みなさんは床掃除を行う際に、どのような道具を使用していますか?
掃除機、ドライシート、ウエットシートと数々のグッズが売られていますが、汚れの種類に応じた使い分けで効率的な掃除を目指すことも大切です。
掃除機:絨毯やカーペットに最適
掃除を始めようと窓を開けた途端、掃除機をかけるのは、あまりオススメができない掃除方法です。
掃除機は電源を入れた瞬間に、排気口から勢いよく風が噴射し、床に舞い落ちた埃を吹きあげる事となります。
そのため、床掃除に掃除機を活用する際はフローリングワイパーとドライシートで掃除をしてから掃除機をかけると良いでしょう。
一方で絨毯やカーペットに入り込んだゴミを除去する際には、掃除機の吸引力が役立ちます。
髪の毛やペットの毛が絡まる繊維質の家具に使用することで、効率的に作業ができます。
ドライシート:髪の毛や埃除去に最適
ドライシートはそのままでも有効にゴミを絡め取りますが、洗剤をシートにスプレーし除菌しながらお掃除をしていく事も可能です。
水に濡らしても破れない強度があるため、家じゅうの掃除に最適なアイテムと言えるでしょう。
丈夫な素材を活かし、玄関のたたきや窓、ベランダまわりでも使用できる利便性から、万能なぞうきんにも早変わりします。家具、家電を含めあらゆる箇所で活用したいシートです。
ウエットシート:埃や花粉、食べかすなどの除去に最適
床の溝に溜まる細かな汚れや、花粉などの汚れを取り除く際にはウエットシートを活用していきましょう。
花粉が飛散する春頃はとくに床の水拭き掃除は大切であり、ウエットシートを装着したフローリングワイパーでひと拭きするだけで粉塵や黄砂なども除去することができます。
また、その水分量を活かし、皮脂汚れや手あか、汗による汚れなどの掃除にも効果的なため、1週間に数回は水拭き掃除を実践すると床の清潔が保たれるでしょう。
掃除を継続するために

掃除の習慣づけは、手軽さや時間をかけず終えるところに大きなポイントがあります。
掃除が大変というイメージは、労力や長時間に渡る作業によりできあがるマイナスな思考から来るものです。
掃除=ラクに終わる(しかもキレイが長続きする)と転換できれば、継続できる家事へと変わるでしょう。
1日5分でできるお掃除は意外と多くあるもので、気張らずにできるところから始め、継続可能なお掃除を目指していきましょう。
<1日5分でできる掃除術>
◆コンロ周りの油汚れ
コンロ周りの油はねは、調理後にお湯でサッと拭き取るだけでお掃除は完了です。
放置をすれば頑固汚れに変わるため、付着してすぐに掃除をすることが最も効率的な掃除方法です。
◆シンク内の黒スポットはメラミンスポンジでこすり落とす
シンク内で見られる黒スポットはサビであり、軽度な汚れはメラミンスポンジで簡単にこすり落とすことができます。
メラミンスポンジに水を含ませ使用するだけで、簡単に掃除が完了するため洗浄剤を用意する手間もいりません。
◆下駄箱・玄関掃除
家族が出入りする玄関は砂や埃が集まりやすく、また下駄箱は湿気が溜まりやすいものです。
たたきの掃き掃除を行うついでに、下駄箱の扉を開け、部屋の換気を行えば
新鮮な空気が玄関中を巡り気持ちの良い空間が保たれます。
◆手で触れる場所はアルコールでひと拭き
殺菌作用の強いアルコールは、除菌効果やカビ予防に適しているため、普段手で触る場所や油汚れを掃除する際にも役立ちます。
サッとひと拭きするだけで衛生が保たれるため、リビングやキッチンなど手の届きやすい場所に保管しておくことで掃除がしやすくなります。
普段の掃除は、ついで掃除やながら掃除で簡単に行うというところを基本としたうえで、清掃するにあたり適切な洗浄剤と道具を駆使することで、自然と清掃が行き届きます。
掃除は”簡単・時短・楽チン”という3つのキーワードを忘れずに、頑張りすぎない心持ちを持つことでプレッシャーを感じずに持続することが可能となります。
物を減らす、古着を活用するなど、新たな掃除グッズを買わずとも、
生活に工夫を凝らすことで家はきちんと整います。
”掃除は心を整える”
そうした心構えも頭の片隅に置きながら、達成感や充実感を感じる掃除の習慣づけを目指し、できるところから無理なく実践していきましょう。