
Lesson6ではリビングのお掃除と、窓・網戸など外まわりのお手入れ方法について学んでいきます。
掃除のワザだけでなく、物の配置を工夫することで整然とした居住空間を作り出すこともできるため、収納法で部屋をキレイに見せるコツも合わせて学んでいきましょう。
リビングのお掃除
家族全員が集まるリビングでは、知らぬ間に手あかや食べ物カス、髪の毛やその他ゴミが溜まる傾向があります。
また、ペットを飼っているご家庭では動物の抜け毛や染みついた臭いなど、気になるお掃除ポイントも多いことでしょう。
来客がある際に必ずお通しする部屋、それがリビングです。
”また訪ねたい!”そう思われる空間づくりを目指し、清潔感ある環境を整えていきましょう。
カーペットやソファ、ダイニングテーブルなどにはびこる汚れを一掃するため、掃除箇所を確認するとともに、プロが実践するお手入れ方法を学びましょう。
まずは窓を開け、空気の入れ替えからスタートです。
フローリング

【道具と洗剤】
掃除機・フロアモップ・ぞうきん
重曹
効果的なお掃除手順
①ハンディモップを使い、高い所から順に埃を落とした後は掃除機で部屋全体を掃除する。フローリングの目に沿ってかけることで、床の溝に溜まった小さなゴミも除去する。
②念入りに掃除をしたい日にはぞうきんで水ぶきを行い、こびりつき汚れには粉末の重曹を振りかけこすり落とす。
③仕上げにドライタイプのシートを装着したフロアモップで、フローリング目に沿って拭き掃除を行う。
お掃除のコツ
◆拭き掃除の際にウェットタイプのシートを使うと、水分が埃を引き寄せるだけでなく水跡が残ることから、ドライタイプのシートを使用します。
◆床掃除の際には、作業がしやすいよう家具や小物類を動かしますが、もとに戻すときには”平行・直角・水平・垂直”を意識しましょう。
規則正しくものを配置するだけで、空間が広く見えるだけでなく部屋全体がまとまった印象になります。
カーペット・絨毯

【道具と洗剤】
掃除機・粘着ローラ―・タオル
アルコール
効果的なお掃除手順
①カーペットや絨毯の繊維に絡まり付着するごみを、掃除機や粘着ローラ―で除去する。
掃除機がけは毛を逆立てるようなイメージで、縦・横と十字にゆっくりとかけ、繊維の間に埋もれた汚れを吸いとる。
②水で濡らしたタオルを固くしぼり、アルコール水(アルコール90ml:水110ml)をスプレーし、カーペットや絨毯の表面を拭いていく。
お掃除のコツ
◆取り切れない髪の毛やペットに毛は、ザラザラとしたゴム手袋をはめ表面をなでるように縦・横・斜めと手を動かします。
こうする事でゴム手袋に髪の毛などが絡みつき、簡単にごみを取り除くことができます。
◆ペットのおしっこで繊維が汚れた場合は、乾いたぞうきんで丁寧に拭き取りクエン酸水をスプレーしましょう。
クエン酸には抗菌作用があるだけでなく、臭い消しにも有効です。
ソファ

【道具と洗剤】
掃除機・粘着ローラ―
重曹
効果的なお掃除手順
①ハンディクリーナーや掃除機で食べかすや髪の毛などを吸い取った後、粘着ローラ―で取り切れなかった細かい埃やチリを掃除する。
②布製のソファには粉末状の重曹を振りかけ、繊維に馴染ませるように軽くたたき、そのまま2~3時間放置する。皮脂汚れや臭い消しの効果を待ってから、掃除機で重曹を吸い取る。
③合成皮革のソファには住宅用クリーナーをスプレーし、背もたれの隙間やマットの下に溜まるゴミの除去も忘れずに行う。
お掃除のコツ
◆ダニの温床となりやすいソファは、食べかすや皮脂汚れがダニのエサとなるため粘着ローラ―で毎日こまめにゴミを取り除きましょう。
◆天然皮革のソファは乾拭きを基本とし、専用のクリーナー以外は使用不可です。水や洗剤などは変色の原因となるため避けましょう。
ダイニングテーブル

【道具と洗剤】
タオル
重曹・アルコール
効果的なお掃除手順
①目立つ手あか汚れには重曹水(重曹小さじ1/2:お湯1カップ)をスプレーし、タオルでこすり落とす。表面・側面・足の部分などまんべんなく汚れ落としを行う。
②ダイニング椅子の座面が繊維質であれば、重曹を粉のまま振りかけ皮脂汚れが吸着される2~3時間後に掃除機で吸い取る。
③クレヨンや油性ペンで汚れたポイントは、直後であれば汚れ落としが可能。クレヨンには重曹ペースト(重曹大さじ2:水大さじ1)を適用し、ペーストをつけたブラシで汚れた箇所を磨き水拭きする。油性ペンにはアルコールを染み込ませた布を用意し、汚れが広がらないようトントンと叩くようなイメージでインクを拭き取る。
お掃除のコツ
◆リビングの中でもひときわ存在感のあるダイニングテーブルは、部屋に対して直角、もしくは平行に配置するだけで部屋全体が整って見えるため、床の木目などを目印に整然と並べましょう。
◆油汚れを浮かす力がある重曹は、手あかや皮脂汚れの汚れ落としに最も向いた洗浄剤であり、テーブルの他、ドアノブや電気スイッチなど、油分が混ざった汚れに対して有効に活用できます。
