Lesson6-3 外まわりの掃除

網戸、サッシ、窓、ベランダなど年に1度くらいは取り掛かる外回りの掃除ですが、清掃頻度が低いからこそ汚れも蓄積され、
固着した汚損を取り除くのに労力を使う掃除箇所です。

外回りの掃除では道具と洗浄剤を駆使することで、驚くほどキレイがよみがえります。
くもりや手あかがない窓には、見るたびに爽快感を覚えられることでしょう。

スポンジや割り箸を工夫して使う簡単な小ワザも登場しますので、ぜひ実践で試してみて下さい。

網戸掃除

網目に詰まったゴミや埃はそのまま室内に流れ込み、汚れが居住空間に広がることになります。
簡単に掃除を行うためのポイントは、網戸を外すなど大掛かりな作業を行わないことです。
効率よく楽に汚れ落としをしていきましょう。

【道具と洗浄剤】

掃除機・新聞紙・食器用スポンジ・タオル2枚
中性洗剤

効果的なお掃除手順

①網目に詰まった汚れを除去するため掃除機をかけるが、その際に外側の網戸の面を新聞紙で覆いながらかける。
(網戸の裏に新聞紙を当てながらやることで掃除機の吸引力が上がるため、ゴミが吸い付き汚れを効果的に取り除くことができる)
②食器用スポンジに水をたっぷりと含ませ網戸全体を濡らしたら、同じスポンジに中性洗剤を馴染ませ、泡立てながら網戸を掃除していく。
③水で固くしぼったタオルを2枚用意し、網戸を挟むようにして拭き上げていく。

お掃除のコツ

◆水を使いたくない場合、①の工程を経た後③の作業を行うだけでも綺麗になります。

◆網戸はゆがみやすいため、力加減を意識しつつ作業を行いましょう。

サッシの掃除

溝に溜まる砂ぼこりや汚れは、四隅まで取り除くことができず四苦八苦してしまうなスペースです。

4つのアイテムで難なく汚れ落としを実践していきましょう。

【道具】

古歯ブラシ・食器用スポンジ・いらない布・マイクロファイバークロス

効果的なお掃除手順

①古歯ブラシを用意し、除去できるゴミをすべてかき出す。
②食器用スポンジを用意し、上部の柔らかい面に格子状の切れ込み(1.5cm~2cm角程度)を入れる。切れ込みをサッシの溝に合わせ、そのままスポンジを滑らせ、細かな砂埃や汚れを取り除く。
③いらない布に水を含ませ固くしぼったら、サッシ全体を拭き上げる。仕上げにマイクロファイバークロスを使うとピカピカに磨きあがる。

お掃除のコツ

◆埃が水分と混ざり合い固まった汚れが見られるときは、割り箸に古布を巻き付けこそげ取るようにして汚れ落としを行います。

◆砂埃をかき出す際は古歯ブラシの他ハケの使用も有効であり、その後掃除機で吸い取れば大部分の埃や砂を一掃することができます。

窓掃除

光の加減で目立つ窓の汚れは、カーテンを開けた瞬間やふとした時に気になるものです。
窓に付着する汚れの正体は泥や砂といったイメージを抱きますが、水あか汚れの対処も忘れてはならないところです。

窓の内側と外側では掃除の方法も変わりますが、今回は外に面した窓の掃除について伝えます。

【道具と洗浄剤】

食器用スポンジ・スクイージー・マイクロファイバークロス
重曹

効果的なお掃除手順

①水あか汚れが確認できる際は、クエン酸水(クエン酸小さじ1/2:水1カップ)をスプレーし汚れ落としを行う。
②水を含ませたスポンジで窓全体を濡らすか、ホースでまんべんなく窓に水をかける。
③重曹スプレー(重曹小さじ1/2:お湯1カップ)を用意し、窓に吹き付けたらスポンジで洗っていく。
④スクイージーを使って水を切っていく。右利きの方は窓の左上から、左利きの方は窓の右上から、スクイージーを窓と約15度の角度に持ち、真横に向かって一直線に動かす。1段終わったら次の1段と、上から下へ順序良く水切りを行っていく。
⑤最後に、右もしくは左側に集められた水滴をスクイージーで上から下に流しきる。

お掃除のコツ

◆最後にマイクロファイバークロスで仕上げ磨きを行うことで、水跡を残さず美しい窓によみがえります。

◆窓の内側で見られる汚れは皮脂が原因であるため、重曹水やアルカリ性洗剤で拭き掃除を行いましょう。

◆埃や排ガスの付着を防ぐため、リンス水で予防を行うことは避けましょう。くもりの原因となります。

ベランダ掃除

ベランダ掃除のポイントは
①排水溝周り②室外機の汚れ落とし③手すりや洗濯竿につく手あか
の3点です。

日常の掃除のなかで、枯葉などの簡単なゴミを取り除くだけでも見た目がスッキリとし、気持ちの良い空間が維持できます。

①排水溝まわり

枯葉や埃をほうきとちりとりで取り除き、雨水がベランダに溜まらないよう集めて捨てます。
お掃除の小ワザとして、濡らした新聞紙をちぎって排水口近くに撒くと、ゴミが自然と新聞紙に寄り付きます。
新聞ごとそのまま掃けば、簡単に埃やチリを集められ省力で作業ができます。

②室外機の汚れ落とし

汚れが溜まりやすい室外機は、はたきやハンディモップで上から埃を落とします。
排ガス汚れによるこびりつきやベタつきには、重曹水(重曹小さじ1/2:お湯1カップ)を当て拭き取れば汚れ落としは完了です。

③手すりや洗濯竿につく手あか

手あか汚れには重曹水スプレーを施し、その後マイクロファイバークロスで仕上げることでピカピカに磨かれます